今回は失敗についてアウレアでの考え方を再度書いて行こうと思います。
子供たちにとっての失敗はサッカー以外の色々なシーンで必ず問題になってきていますが、失敗するということは新しい事に挑戦するから起こる現象です。もし失敗を恐れ失敗をしないようにしようという気持ちになってしまうと成長はしません。失敗は人間が成長するために欠かせない過程です。ただ、失敗した時にしょげてしまいなにもしなくなってしまう事が一番よくない事です。失敗をした後になにが悪かったのか一生懸命に考える事が大事な事です。そこに気づきがあり、自分なりの答えを導き出して行くからこそ成長していくのだと思います。
よく現場で見られるのは指導者が練習や試合等での失敗に対し、声を荒げるケースが見受けられますが、その選手にとってはよほどの事がない限りその練習や試合が人生の一大目標になるわけではありません。
まだ小学生年代のジュニア世代です。その失敗によって次に向けて考えて成長する大事な場面であり選手自身が次のチャレンジに生かせる機会になり人間として成長出来る大事な過程だと思います。
僕たちも子供たちに対して「やり方」ではなく「あり方」に重点を置いて指導していきたいと思います。
子供たちにいかにその気にさせ、一生懸命やっている中での失敗であればどんどんトライアンドエラーを出来るような環境を作っていってあげたいと思います。うまくいってもうまくいかなくても、苦しくても楽しくても、とにかくその一瞬一瞬を味わってほしいと思います。
サッカーというスポーツの中では、時に上手ければえらく、上手くなければ上手い選手の言うことを聞かなければならない、というような風潮がみられます。このような必要の無い上下関係は一番いらないもので、それぞれの選手ひとりひとりの課題や取り組むべきことを明確にし、お互いがそれを理解し尊重し合え、お互いがお互いを高め合えるような関係が望ましいと考えています。それは指導者と選手でも同等です。そのような関係性が当たり前の環境を作らなければ、失敗は悪いこととなり、チャレンジ出来なくなり、成長が出来ないということになってしまいます。
サッカーを通じて失敗を恐れずに踏み出し、例え失敗してもそれを糧に出来るような人間的な育成もしていきたいと思います。そして、サッカーだけが全てではなくサッカーの向こう側に世界が広がっていると言うことをサッカーというスポーツを通じて教えて行けたらと思います。
サッカーは自ら考え自分で判断し選択肢をたくさん持ち自己決定をもって自主的にプレーするスポーツです。
それぞれの考え方があって良いのでどんどん失敗を恐れずにチャレンジしていってほしいです。
AUREAサッカースクール代表 廣田